[ 執筆者 ]
chief editor:F.ISHIOKA
岡山の地域・観光メディアを複数立ち上げ、岡山ナビゲーターとして活動しています。 読者の皆様が岡山での観光やお出かけをする際、「旅やか岡山」の情報を通じて幸せなひとときが創出できますように!と言う想いで日々執筆をしています。
瀬戸内海で多く生息する黒鯛の本来の美味しさを知ってもらい広める活動「黒鯛プロジェクト」が、岡山県玉野市の胸上地区ではじまって4ヶ月経ち、地域内流通量が700kgを突破する広がりを見せています。
「チヌ」とも呼ばれる黒い鯛は真鯛と比べると食用としての需要が低く、漁師の間では海苔を食い荒らす「嫌われもの」とされています。
また、比較的漁獲量が多く鮮度が落ちやすいため、市場では値段がつきにくく安価で取引されているという現状があります。
しかし、黒鯛は水揚げ後に丁寧に処理を施して新鮮なうちに食すると美味しい魚でもあり、釣り人などには昔から瀬戸内海で定番の魚として一定の人気がありました。
そんな黒鯛のポテンシャルを引き出して、流通量を増やす地産地消プロジェクトがスタートして4ヶ月。同地域では市場平均単価が大幅に上昇。黒鯛のオリジナルメニューを提供している飲食店は9店舗となり、地域内での総流通量は700kgを超えてプロジェクト参画漁師の手取りが約2倍になるなど効果が上がっています。
これらのポジティブな影響は、地元生産者の売上向上に貢献するだけではなく、減少傾向にある漁業就業者に歯止めをかける一助となり、物流コストや中間業者の手数料を削減し、卸先の飲食店にも安価に提供できるようになり、さらに地魚の美味しさを再発見するきっかけにもなるなど、効果が波及しています。
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