菅公学生服株式会社が手がける児島アートプロジェクト<第一弾>が2024年9月10日より始動します。本プロジェクトは、制服の余り生地をアップサイクルして作る「エコフラワー」と、倉敷市児島のイメージキャラクター「Gパンだ」をモチーフにしたSDGs活動『Gパンだ!こじまエコまちSDGs』を融合させた取り組みです。現在、全国の小・中・高等学校を対象に参加校の募集が開始されています。
児島アートプロジェクトは、カンコー学生服の発祥地である岡山県倉敷市児島を舞台に、地域活性化や子どもたちの学びの場を創出することを目的としたプロジェクトです。児島は「繊維のまち」として知られており、かつては海だった土地が干拓により陸地化され、江戸時代から綿花やい草の栽培を通じて繊維産業が発展してきました。現在でも、学生服や作業着、ジーンズなどが生産され、日本国内で最大の繊維産業集積地として知られています。
カンコー学生服は、1854年に創業し、全国15,000校以上に制服や体操服を提供してきた実績があります。さらに、年間600万枚もの製品を自社および国内の工場で生産し、持続可能な取り組みとして制服製造過程で発生する余り生地をアップサイクルする「エコフラワープロジェクト」を全国の学校で展開しています。このプロジェクトは、大阪・関西万博の「TEAM EXPO 2025」プログラムにも登録されています。
今回のプロジェクト第一弾では、エコフラワープロジェクトと連携し、「Gパンだ」を象った約2メートルの大型アート作品を制作します。この作品は、2025年3月27日からJR児島駅に展示される予定です。エコフラワー作りに使用されるのは、児島地域や全国の学校から提供される制服の余り生地です。子どもたちが身近に感じる制服や体操服を題材に、地域の産業や環境保護の大切さを学ぶ機会を提供します。
プロジェクトへの参加校は、2024年11月30日までに申し込みが必要です。参加対象は日本国内の小・中・高等学校で、参加希望の学校には無償で「エコフラワー」作成キット(制服の余り生地と作り方の説明書)が提供されます。完成したエコフラワーは、カンコー学生服が集約し、巨大な「Gパンだ」作品の一部として組み込まれます。
また、学校でのエコフラワー制作風景の写真を提供した場合、大阪・関西万博「TEAM EXPOパビリオン」で映像として紹介されるほか、カンコー学生服の公式サイトでも取り上げられます。
「Gパンだ」は、倉敷市児島で誕生した繊維産業の象徴とも言えるキャラクターです。ジーンズ(Gパン)発祥の地である児島にちなんで「Gパン」と「パンダ」を掛け合わせたユニークなキャラクターで、その特徴的なデザインには、セルビッチと呼ばれる高級デニムに見られる赤い線が施されています。地元の繊維産業とともに、環境保護やSDGsに貢献するシンボルとして、今回のプロジェクトでも重要な役割を果たします。

このプロジェクトは、地域産業の発展と子どもたちの教育、そして地球環境の保全という大きなテーマを抱えています。全国の学校にとって、子どもたちが身近な制服を通して社会問題を考える絶好の機会となるでしょう。
プロジェクト参加概要
- 受付期間
- 2024年9月10日(火)~2024年11月30日(土)
- 対象学校
- 日本国内の小・中・高等学校
- 提供物
- 制服の余り生地と作り方説明書をセットにしたSDGs教材(無償)
- 問合せ・申込み
- 特設サイトのフォームより
- 主催
- 児島アートプロジェクト実行委員会(菅公学生服株式会社)